【general fuzz sound system】ジェネラルファズサウンドシステム

’02年に結成。04年に現体制となる。アコーステックギターを主とした3種のギターと、ジャンベ、コンガ、、ベースが非科学的に重なり合い楽曲を形成している5人組。

08年にミニアルバム「A sigit」を発表。「情景を音で表現する事が音楽の本質と考える」という思想の元に、近年はドラムやサンプラーなどを取り入れ、ジャンルや固定観念にとらわれない幅広い音楽活動を形成している。

’13年TOKEI RECORDSよりアルバム「Showa Period」を発表。

「Showa Period」レヴュー
切なくメロウなアコースティックギターにクリーントーン~バースト~空間系と縦横無尽に楽曲を飛び回る二本のエレキギター。

それをしっかりと支えるリズムセクション。

しっとりと聴かせるかと思えば激しいリズムや展開にハッとし、インストゥルメンタルに重きを置くサウンドながらも時折聴かせるエモーショナルな日本語詩の唄声に酔い、突如切り込む絶叫に胸熱くなる。

ジェットコースターのように展開起伏に富み、あっと言う間に聴き手を引き込むサウンドは、今や何の意味も持たなくなってしまったポスト・ロックという言葉の本質をえぐり取りえる真のオルタナティブなサウンドである。

Ghost & Vodka~pele~Dakota / Dakotaなどの2000年頃のエモ・インストバンドにある特有の疾走感と透明感に、Saetia~400Yearsなどの90年代後期の激情系と呼ばれるハードコアサウンドの空気感と熱量が交錯し、更にはRadiohead等の音響系オルタナバンドの実験性をも飲み込むボーダーレスな楽曲群。

それでいてJam Band系が好きな方などにも幅広くアピールできる作品。